- 2026.06.20
- Column
あたらしいこと・業務紹介 2026
◎プロローグ
早くも半年が過ぎましたが、またまた投稿をさぼっています。。
本来であれば、有益な情報提供が出来れば良いのですが、最近はAIが全て教えてくれる世の中で情報提供側も何が有益なのか?といったことが難しくなっている気もします。
しかしながら、AIが全て正しいわけもなく、最終的には調べた本人の情報整理能力が必要なわけで、より人間力的なことが問われる世の中になっているのかもしれませんね。
さて、今回はコラムではありませんが、改めて「弊社の出来ること・得意なこと」をまとめたいと思います。
このまとめ自体は情報提供とは違うことですが、弊社と関わりを持って頂くことが有益な情報提供になると信じて、日々活動しておりますので、この機会に弊社のことを知って頂けると幸いです。
以下、目次です。
1.温熱性能に関わる総合コンサルティング
2.空調換気システムに関わるコンサルティング
3.断熱・気密等に関わる施工コンサルティング
4.セカンドオピニオン
戸建住宅に関わらず、少なくても、小規模建築物であれば対応は可能です。
また、高性能賃貸といった住宅に関連した建築物であれば、中規模でも対応可能です。
多くのパッシブハウス設計及び施工の経験がある弊社メンバーが、その内容・状況に合わせて適切に対応致します。
その他個別にご相談頂ければ、内容によって適宜検討させて頂きますが、詳しくは本文をご参照頂ければと思います。
1.温熱性能に関わる総合コンサルティング
温熱性能に関わる基準は、「省エネ等級」にはじまり「HEAT20」や「パッシブハウス」など色々と存在します。
これらは、どれが正しくて間違いという話ではなくて、温熱性能に求める内容やレベル・精度の違いです。
例えば、「省エネ等級」は基本的には断熱性能のことで、計算値としては「Ua値(外皮平均熱貫流率)」を利用しますが、最低基準の「省エネ等級4」でも最高基準の「省エネ等級7」でも求められること(考え方)は同じです。
また、断熱性能以外で温熱性能に影響がありそうな方位や日射の影響(夏のみ)などは殆ど考慮されていません。

※国交省HPより
「HEAT20」にも「G1グレード」「G2グレード」といったランクがありますが、基本的には省エネ等級と同じ断熱性能に関してのランク分けです。
尚、HEAT20に関しては、日射取得・遮蔽の考え方や高性能住宅になると変わること、断熱材の選び方など、国の基準では提供しづらいことも書籍には書いてありますので、より省エネ等級よりは一歩進んだ感はあります。
しかしながら、国に近い存在のIBECs(旧建築環境・省エネルギー機構)でも、「省エネルギー基準の解説」や「自立循環型住宅への設計ガイドライン(以下、設計ガイドライン)」の書籍はありますので、個人的には同じような断熱基準の枠組みと捉えています。
そんな中で「パッシブハウス」のみが「冷暖房需要(負荷)」を基準にしています。
この冷暖房需要を基準にすることで計算の難易度が大幅に上がりまして、設計手法として「計算」という考え方から「解析(シミュレーション)」という考え方に代わるとも言えると思います。
実は、先の省エネルギー基準の解説でも冷暖房需要の考え方は書いてありますので、ドイツ発祥のパッシブハウスのみが特別なわけでもなく、日本でも考え方としては存在しています。
あまり詳しく書くと長くなるので、ここからは一部を割愛して書かせて頂きますが、
それでは、日本で馴染みのない理由は何か?
それは、日本では建築知識・技術の低い建築士を対象にルールが出来ているからだと思います。
要は、最低減ここまでは理解して設計してね、という基準ですね。
それは、省エネ等級4でも省エネ等級7でも、建築士の持つスキルレベルは同じだと思っています。
パッシブハウスの良いところは、
HEAT20や設計ガイドラインで謳っているいわゆる建築手法(パッシブデザインのこと)を「PHPP」というエクセルソフトで「解析・シミュレーション」して、その効果を定量的に評価出来るところです。
PHPP内では、、
・断熱性能による熱損失量の計算
という省エネ基準での計算は当然として
・気密性能による省エネ効果
・日射取得・遮蔽による省エネ効果
→SketchUp(プラグインソフト/DesignPH)という3D解析ソフトでシミュレーション

・熱橋(ヒートブリッジ)による熱損失量の計算
→Flixoなどの熱橋解析ソフトでシミュレーション

・夜間換気による省エネ効果
※分かりやすく省エネ効果と書いていますが、解析結果は冷暖房需要に反映されます
というようなことが評価可能です。
その他、省エネ基準の一次エネルギー基準と同様に、一次エネルギーもより詳しく評価可能です。
多くの皆様がパッシブデザインには取り組んでいるとは思いますが、シミュレーション(その効果を定量的に知る)までは行っていないのが実情だと思います。
弊社・あたらしいこととしては、
・(どんな性能を目指すにしても)シミュレーションすることが大事
だと考えて、日々の業務に取り組んでいます。
もしも、より高い性能を目指して、この「定量的に評価する」ということにご興味を持って頂けましたら、設計や施工のアドバイスを含めてシミュレーションのお手伝いが出来ると思いますので、弊社へご相談頂ければと思います。
詳しい業務内容は「あたらしいことコラム2026.01月号」をご参照ください。
パッシブハウス認定がベースになっていますが、それ以外でも進め方は同じです。
2.空調換気システムに関わるコンサルティング
日本で一般的に建築されている住宅の換気システムは「第三種換気」が大半を占めていますが、最近は高性能住宅の需要も増えて、ダクト換気をベースとした「第一種換気」を採用する会社さんも増えています。
ダクト換気自体は、第三種換気でも採用はあろうかと思いますが、
・ダクトを接続するだけで、第三種換気と基本は同じ
という考えですと、きちんと換気されているのか疑問です。
例えば、一般的な第三種換気のように壁に直接付いているような場合(ダクト長が短い)は、圧力損失という考えはほぼ無視出来ますが、ダクト長や接続部位が長く・多くなると圧力損失が一定の値を超えて、空気が出ない、ということがあり得ます。
そうならない為にもダクト換気では圧力損失計算を行って、換気計画図できちんと換気されるかの確認が必要です。
また、施工後も風量測定を実施して、換気計画図通りに空気が出ているか(要は、きちんと換気されているか)の確認も必要です。
弊社には、空調換気のスペシャリストが在籍していますが、「きちんと換気がされていない」という他社施工のクレーム対応で現場調査を行うと、その理由の90%以上が「施工不良」とのこと。
要は、施工後に風量測定を実施しないために、きちんと換気されていない建物を引渡ししたことになります。
これは、さすがに不誠実ではないでしょうか。
実際は、不真面目というよりは、知らなかった、ということが多いようにも思いますが、そうだとしても、きちんとした知識や技術を学ばないままで施工することは不誠実ということになるかと思います。
そのようにならない為にも、ダクト式換気システムの知識や技術を身に着けてから工事を受注した方がいいかと思いますが、なかなかそうもいかない時もあろうかと思います。
そういった、やったことはないけれど仕事が来た、やったことがないけれど取り組んでみたい方がいらっしゃいましたら、弊社にご相談頂ければ、設計段階からアドバイスさせて頂くことが可能です。
また、換気のみではなくエアコンも換気システムに組み込んだ「全館空調システム」にも対応可能ですので、これから高性能住宅を目指されたい設計事務所や工務店の方々は是非弊社にご相談頂ければと思います。
詳しい業務内容は「あたらしいことコラム2026.01月号」をご参照ください。
パッシブハウス認定がベースになっていますが、それ以外でも進め方は同じです。
3.断熱・気密等に関わる施工コンサルティング
いわゆる省エネ基準が出来てから40年以上が経っていると思いますが、戸建住宅レベルでは、ついこの間まで努力義務でしかなかったために、正しい知識や技術で施工がされて来ませんでした。
そのことが内部結露などの様々な問題を引き起こしたわけですが、2025年4月に義務化された現在でも、正しい知識や技術で施工されているかは何とも言えません。
そう思う理由は、名の知れた建築士がSNS等でシェアしている写真をみたりすると、まあ酷い施工をそれなりに見るからですが、断熱以外のことに関しての投稿だったりするので、本人はそのことに気が付いてもいません。
それが、今現在も続く日本の断熱施工レベル、ということが私の認識です。
また、気密に関しては、法律すら存在しないために正しい知識をお持ちの建築士は、更に少ないと予想されます。
更に付け加えれば、気密施工の精度を確認するために「気密測定」という方法がありますが、その気密測定も正しく行われていないことが最近わかってきました。
気密測定には、先のIBECsが管轄している「気密測定技能者」という資格が存在していますので、きちんとした知識で実施されていると想像していたのですが、それは間違った認識だったということになります。
これらのことからも分かるように、断熱・気密等に関わる施工を正しく行うことは非常に難しいです。
それなりの知識や技術の下で、様々な経験をしてきた私やメンバーでも日々の業務の中で試行錯誤していますので、それは肌身に感じています。
だからこそ、私たちからお伝え出来ること・アドバイス出来ることがあると思っていますので、今まで断熱・気密をおざなりにして来られた方も、今一度、きちんとした知識を得たいという方も弊社にご相談頂ければお役に立てることがあると思います。
業務の一例を「あたらしいことコラム2026.01月号」で掲載していますので、ご参照頂ければと思います。
4.セカンドオピニオン
ここまでは、基本的には建築の専門家に向けてのことでしたが、一般のお施主様の中には、依頼した設計事務所の知識や工務店の施工が心配、といったこともあろうかと思います。
以前に数回ですが、
・断熱・気密施工がきちんと出来るとのことだったので住宅建築を依頼したが、どうにも不安だ
という一般の方からご相談を受けたことがあります。
そういった場合のお施主様の勘はだいたい正しくて、私が相談を受けた時も、工務店の方は正しい知識や技術をもっていませんでしたが、正直、工事途中から私が間に入って施工指導やコンサルティングしても出来ることが限られてしまうことが多いです。
この工務店が、本当に出来ると思っていたのか、出来もしないのに出来ると言ったのかは分かりませんが、途中で違和感をもったお施主様など一般の方からのご相談もお受けしており、弊社に設計コンサルや施工指導等を依頼しないまでも、
・こういった設計内容なのだか、問題点はありますか?
・この会社に依頼したいが、どう思いますか?
といった、いわゆる「セカンドオピニオン」にも対応しています。
初回相談は無料(1時間程度)でお受けします。
その後、相談を継続されたい場合は、状況等によってこちらから内容をご提案致します。
―――――
以上です。
ご愛読ありがとうございました。
次号以降も宜しくお願い致します。
著/代表取締役 丸山晃寿
